世界の心拍計
心拍計は人々の関心を集めています♪
心拍計 丸くは、ならない。
本日(5・31)はスピード練習の日。
久しぶりにインターバル1000m×5本やりました。
心拍計を導入して、各トレーニング強度で心拍数を計ってきましたが、残っていたのがインターバル(I)ペース。
で183としていた最高心拍数が、本当に正しいのか確認する意味もあります。
市民ランナーが一般的にやるトレーニングの中で、唯一、最高心拍数に達する練習強度がインターバル走だからです。
練習サボりすぎてて、出しきれてなかったんじゃ?という気もしてたもんで・・・
設定ペースは、フル自己ベストで計算したキロ4分08秒。
つなぎジョグは200m。
最後までペースを維持できるよう、最初飛ばしすぎないで・・・
結果は?
1kmちょっとあるジョギングコースを走り、平均ペースはガーミンが1km換算したラップ。
設定ペース内で走れたのは、1本目だけ。
徐々にペースが落ち、最後は大きく崩れてしまいました。
心拍数は?
平均:173(94・5%HRmax)
最高:183(100%HRmax)
これで、現在の最高心拍数は183で間違いないことが確認できました。
ただ、気になるのは5本目が182と下がっていること。
5本目はペースがガタ落ちしたことに伴い、全力で走ったつもりでも追い込めていない。
平均心拍数も173とインターバルペースの下限(178)より低い。
これ、最近感じることが多いんですが、心肺が限界に達する前に体が動かなくなるんですね。
だから、出しきった感がない。
う~む。
もちろん一人で練習してるからってのもあるけど、これがシーズンオフで遊んでいたことによる脚力の衰えなのか、それとも・・・
加齢による走力低下?
そんなこと考えるより、もっと練習しろよって話なんですけどね。
心拍計 それは、日本と調和する
先日、TVで放送された【映画】僕だけがいない街を観たのです。
初観だったので、ワクワクしながら観たのです。
そして、そのワクワクは放送開始後すぐに消え去っちゃいました。
何だこの駄作!
いや、これは原作ファンならではの心の叫びなのです。
3,456円 |
もしかすると、原作を読んでない方は違う印象を持ったかも?
でも、でもです!
分かっちゃいるけど、原作ファンの心の叫びを聴いて下さい。
原作漫画は、映画と比べようもないくらい面白い!
実写映画を観て、
何だ、面白いって話題だったわりには大したこと無かったなって思われるのは勿体ない原作漫画なんだね。
先ず、映画版「僕だけがいない街」を観て最初に思ったのは、
何だコレ?
テレビ用に(放送時間の問題で)短縮版ダイジェストになってんのか?
ってこと・・・。
いや、そもそも、全8巻+番外編1巻の漫画を2時間の中に収めようというのが、そもそも無理な話なんだね。
※ここからは壮大なネタバレが始まるのでご注意下さい。
そもそもさ、原作では、
主人公の藤沼悟がリバイバル(再上映)で小学生に戻るまでのエピソードで、まるっと1巻全部、190ページ近くかかってるんだもの。
その間、悟が度々遭遇する短時間リバイバルと、小学生時代の記憶の断片が散りばめられ・・・謎が謎を呼ぶ(?)伏線まじりのストーリー展開になってて、もう、読む手が止まらない状態になっちゃうのが原作漫画の第1巻なのです。
藤沼悟の捻くれた性格(小学生時代から形成されたみたい)や負け組人生も、後の展開に大きく関係してるし。
先ず、リバイバル(再上映)の説明が不足してるよね。
確かに、漫画でもリバイバルは唐突に始まっちゃうんだよ。
※最初に小学生を事故から救うリバイバルね。
そして、繰り返すリバイバルの中での悟の心情・・・。
畜生!他人に関わってイイことなんかあったか!?
だけど・・・、だけど。
当初の悟は、お見舞いに来てくれた愛梨に対しても
黙ってりゃ帰ってくれるか・・・?って完全に壁を作ってるし。
そして悟のリバイバル解説(心の中で)
「あの現象」を俺は「再上映(リバイバル)」と呼んでいる。
「損」することは判ってるのに関わってしまう。
大体、1分から5分くらい前に戻って何度も同じ光景を見る。
決まって何か「悪いこと」が起こる直前だ。
まるで誰かに「お前が防げ」と強制されているかのように、違和感を探している自分が居る。
結果、事前に「原因」を予想(想像)して、何度となくトラブルを回避してきた。
そして、これはストーリーの中で語られるんだけど、リバイバルは常に他人を救うために発動し、自分の為には発動しない・・・みたい。
最初のリバイバルから、母親の上京、そして忘れていた過去の事件のフラッシュバック・・・。
小学生の時に起きた、連続誘拐殺人事件、その事件に巻き込まれて死んだ同級生・・・。
犯人は、悟が仲の良かった近所の大学生、白鳥潤・・・。
「悟・・・危ないトコだったんだよ」って母親の言葉・・・。
映画版では、ここら辺の説明が少なかったよね。
そして、カットされた2回目のリバイバル。
廃ビルをアジトにして遊んでいる小学生を助ける(危険なので)悟と愛梨。
自分の発言を客観的に判断しながら次の行動を考える悟の性格が紹介されているのと、考えるより行動が先って愛梨の性格が紹介されてるね。
そして、悟と愛梨の距離(親密度)が近づいてきてますね。
3回目のリバイバルで、母親が何かに気が付くんだよ。
それは、ショッピングモールで起きようとしていた、女子児童の誘拐事件・・・その犯人を目撃する母親。
目撃とは言っても顔をハッキリ見たわけじゃなく、犯人と目が合ったんだね。
さらに、愛梨との関係(恋人?)を巡って、母親と口論になる悟。
ショッピングモールで見た犯人(の目)から、18年前に起きた連続誘拐殺人事件を思い出した母親は・・・
「あの目」の男を思い出しちゃうんだね。
そして・・・その夜、部屋にやってきた犯人に刺されちゃいます。
部屋に戻った悟は・・・絶命した母親に遭遇。
救命処置をとるけど、母親は生き返らない・・・。
何のための再上映だよ!来い!来いよ!
初めてリバイバルが起きることを願う悟、そしてリバイバルが発動。
でも、戻ったのは・・・すでに母親が刺されて絶命している時間。
「何だ!?この再上映!?」
そして、犯人を追うことになる悟・・・。
でも、犯人を追ったことで、悟自身に母親殺害の容疑がかかっちゃうんだね。
前日の夜に、愛梨の件で母親と言い争ってるのを近所の人に聴かれていたり、犯人を追う(慌てて部屋を飛び出す)姿を目撃されていたり・・・。
映画版は、ここらへんの説明も足りなかったね。
そして警察に追い詰められた悟の身に起きる
18年前へのリバイバル・・・って流れ。
映画版はさ、この流れが無かったから、「母親を救うためには18年前の連続誘拐殺人事件を阻止しなけりゃいけない!」って流れになってなかった気がするよ。
母親が殺害されたのは、18年前の誘拐犯の正体に気がつたからであって、だったら、誘拐事件が起きなければ、母親は犯人を知らないことになるので、殺害される理由が無くなる・・・ってことね。
小学生に戻った悟。
映画版と原作漫画の決定的な違いは、
友達との関係の描かれ方だね。
まあ、これは・・・映画版の尺の短さゆえの悲劇だよ。
大人の意識を持って小学生に戻った悟の目で見た、当時の友人たち。
そして、殺害される、雛月加代・・・。
そして、友人(小学生)が大人の意識を持った悟に感じる違和感。
その違和感を感じてるのは・・・主要メンバーのケンヤだね。
雛月加代の殺害を阻止しようと翻弄する悟。
その結果は・・・、実はこれもまるっと1冊、2巻全部使って描かれる長いエピソードなんだけど・・・失敗しちゃいます!
雛月加代は、誘拐され殺害されてしまう・・・。
そして、リバイバルが解除され、元の時間(2006年)へ・・・。
そして今度は、まるっと1冊、3巻は2006年での逃亡劇と18年前の殺人事件の犯人探し・・・。
とにかく、先の展開が読めない、サスペンスなのです。
さて、一度、リバイバルが解け、18年前の事件の詳細を調べた悟は、次のリバイバル(18年前へ戻る)では上手くやることが出来るんだね。
うん、そうきたか!
事件の詳細を調べる為のリバイバル解除だったんですね!
でも、ここで大きな問題が!
これは、読者にとって(?)の大きな問題・・・。
再上映(リバイバル)は「原因」を取り除いて「悪いこと」を回避すると、何事もなかったように時間が進み始めるってこと。
つまり?
小学生時代の誘拐殺人を未然に防ぐと、悟はそのまま「小学生時代から人生をやり直し」になっちゃうんだよ。
これは・・・先の展開が読めない!?
映画版で最もガッカリしたのは、このリバイバルのルールが無視されちゃったことだね。
過去を変えたら、リバイバルが解除されて元の時代に戻る(都合よく良い未来になってる)って・・・安直な設定になってたのにはガッカリです。
※原作と映画版の後半(結末も含め)が大きく異なるのは、映画が制作された当時、原作漫画はまだ連載中で完結してなかったって理由もあるんだが・・・。
原作漫画は、雛月加代の誘拐殺人を阻止した後、同じく殺されるはずだったヒロミ(女の子っぽいけど実は男子)の誘拐殺人を阻止。
さらに美琴小学校の中西彩ちゃんの殺害も阻止するために奮闘。
ここら辺になると、前半の「どうやって誘拐殺人を阻止するのか?」に加えて「真犯人は誰だ?」ってことと「悟の成長」も重要なテーマになってくるんだね。
1回目の小学生時代は、「笑ってる」演技をして友達と付き合ってた悟は・・・本気で笑って怒って友達と付き合うことが出来るようになってるんだね。
序盤での、正確の捻くれた負け組人生の悟るは居なくなってるよ。
雛月加代ちゃんは、そんな悟に心を救われたって感謝してるね。
でも・・・
連続誘拐殺人を阻止したことで、悟は犯人に目を付けられちゃうんだね。
その犯人は・・・
担任の八代先生でした。
確かに、八代先生の怪しい行動は気になってました。
でも、映画版のように分かり易すぎるヒントは一切ありません。
そして、悟は・・・まんまと八代先生の計画にハマり・・・凍った湖にクルマごと沈められちゃいます・・・。
「君はまるで、未来でも見て来たかのようだ」って。
リバイバルは、自分の為には起きないルール!
悟はそのまま凍てついた湖の中に沈んでいっちゃうんだね。
そして語られる、八代先生の過去。
ここも映画じゃバッサリとカットされてたね。
なぜ、八代先生が誘拐殺人に快楽を覚えてしまったのか・・・。
その歪んだ性格・・・。
でも、漫画はここでは終わらないんだよ。
そのタイトルの本当の意味は、ここから始まるんだね。
凍てついた湖に沈められた悟は生きてました・・・。
意識不明のまま・・・ベッドの上で眠ったまま・・・植物状態のまま。
目を覚ましたのは・・・2003年。
あの事件から15年後でした。
その15年間、悟は母親の献身的な介護を受け、小学生時代の友人たち(ケンヤは弁護士になってます)は今でも悟が目を覚ますと信じて、誘拐殺人犯を追いかけてる・・・。
これも全て、小学校時代に皆に勇気と希望を与えた悟ゆえ・・・。
悟自身は・・・15年という長い眠りのため、当時の記憶がほとんど残っていない(思い出せない)状態。
でも・・・そこから感じる違和感!?
目覚めた悟をお見舞いにくるケンヤとヒロミ。
そして・・・赤ちゃんを抱いた雛月加代。
「ろくに会話もしたことが無かった女子だったけど、おめでとう加代と声をかけ、涙が止まらなかった」
この時、悟の記憶は・・・リバイバル前の本来の記憶と、リバイバルで体験した2回目の小学生時代が混在してるんだね。
そして、ここが重要!
今、悟が居るのは・・・リバイバル後の2度目の時間軸なんだよ。
雛月加代と会ったあと、自分の中に湧き上がった奇妙な感覚を確かめる為、彼女の絵を描くんだね・・・。
それは・・・描いた自分でも驚くくらい上手い絵でした。
そりゃそうだ、元々は、売れない漫画家だった悟です。
そして、目覚めた時、最初に感じた違和感にも気が付いたんだね。
目覚めて最初に鏡を見て思ったのは・・・
「老けたなあ」じゃなく「痩せたなあ」だった・・・。
さらに・・・
「母さん、僕の眼鏡知らない?」って言ったり、お見舞いにきた友人たちの修学旅行先でのエピソードを知っていたり、1度目の人生で体験したことが・・・同じように起こっている・・・。
初めて見た「平成」という年号に違和感を感じなかった。
「我慢」「心拍計」「喪失感」「仲裁」・・・普段使ってる言葉が、全部漢字で書ける・・・。
15年も寝てたくせに、口が達者だねえ・・・と言われて感じること。
僕は、何なんだ?
読者は全員、知ってます!
そして、愛梨と再会したことで、リバイバル前の記憶が一気に蘇ってくる・・・けど、再び昏睡状態となり・・・目覚めたのは2005年でした。
戻り始めた悟の記憶。
その「記憶」の始まりは「未来」だ。
失敗した過去があって、やり直して成功した現在がある。
僕がくり返し生きた街。
殺人事件が起こらなかった街。
そして、僕だけがいなくなった街。
「僕だけがいない街」の始まりは、きっとあの娘(愛梨)がいた時間だ。
そして、ここから、18年前の連続誘拐殺人犯の八代先生を追い詰めていくんだね。
そう、映画版では・・・藤沼悟が死亡した後の未来が「僕だけがいない街」として語られるのにたいし、原作漫画ではリバイバル後の二度目の人生が「僕だけがいない街」として語られるんだね。
でも、僕だけがいない街だけど、悟には1度目の失敗した「僕がいた街」の記憶も残ってるって・・・複雑な展開。
うん、とりあえず、リバイバルは成功(?)してます。
母親は生きてるし、悟も大人になって目覚めたし。
でもね、まだ2005年なんだよ。
「始まり」は2006年だもん。
2006年までに、八代先生を逮捕しなきゃ、本当の成功とは言えないね。
そして、悟を見つめる・・・
八代先生の熱い視線。
まさに歓喜の熱い視線。
実は、悟を湖に沈めた後・・・それまで殺人で感じていた高揚感をまったく感じられなくなってたんだって。
悟のように、自分を追い詰めてくれる「スパイス」が必要になってるんだね・・・八代先生。
そして、八代先生の中で眠っていた「ある衝動」も目覚めてしまったらしい・・・。
結論から言うと・・・
僕だけがいない街は、原作漫画が秀逸すぎたんだね。
そして、展開が複雑すぎるんだね。
第1巻
2006年現在、18年前(小学生の頃)に起きた連続誘拐殺人事件の真犯人に母親を殺され、容疑者にされてしまうお話。
第2巻
再上映で18年前に戻り、殺された同級生を助けようとする話。
第3巻
再上映が失敗し、2006年に戻ってしまう。容疑者として追われる悟。
第4巻~第5巻
再びの再上映で、見事、同級生を救い連続誘拐殺人を阻止。その結果、自分自身が犯人の手に掛かり凍った湖の底へ・・・。一命は取り留めたものの・・・意識不明のまま・・・。
第6巻~第8巻
15年後に目覚めた悟は、小学校時代の親友たちと協力し、連続誘拐殺人の真犯人、八代先生を捕まえるために奮闘。
そして、完結。
第9巻
これはオマケの番外編集。悟が眠っていた15年の間の各キャラクターのエピソードが描かれてるよ。